ゆのし
染色加工に取りかかる前や加工途中、あるいは挿友禅工程終了後の蒸し・水洗水元を経て乾燥させた生地にゆのしをします。
この工程は、織物に蒸気をあてて、生地の風合いを柔軟にし、シワを伸ばし、幅や長さを整えるために必要な工程です。手描友禅に用いられる生地は、絹織物がほとんどですが、特に天然繊維は湿度による伸縮性が強いので、工程途中に何度かゆのしを行います。友禅染のように製作途中で水をくぐる回数が多いものは、その縮み具合も大きく、ゆのし工程は不可欠なものといえるでしょう。